
当社は、大学が保有する高度な研究シーズの社会実装を支援する専門機関として、デジタル技術を最大限に活用し、地域産業の競争力強化とイノベーションの創出に寄与します。
1. 経営ビジョンとビジネスモデルの方向性
当社は「デジタル技術とアカデミアの知見を融合し、地域産業の未来を切り拓く」ことをビジョンに掲げています。
高度化するデジタル技術と大学が持つ最先端の研究成果(アカデミアの知見)を自社のデジタル基盤上で高精度にマッチングさせる役割を担い、従来の枠組みを超えた迅速かつ最適なオープンイノベーションを提供します。これにより、変化する競争環境に地域中小企業が適応できるよう支援し、新たなビジネスモデルの創出と地域産業の持続的な発展を目指します。
2. 経営層からのメッセージ
デジタル技術の急速な進化とアカデミアにおける知見の深化は、地域産業の競争環境を根本から変えつつあります。当社は、最先端のデジタル技術と大学の研究成果(シーズ)を融合させることで、地域中小企業の技術課題を迅速に解決し、新たな社会価値を創出する「産学連携DX」を牽引します。国内外のテック潮流を捉え、安全かつ強固なデジタル基盤を通じたオープンイノベーションの実現に、経営トップ自らが率先して取り組んでまいります。
3. DX推進体制と人材の育成・確保方針
当社は少数のプロフェッショナル集団として、全社横断的かつ迅速にDX戦略を実行するための内部体制およびガバナンスを確立しています。
- 内部体制・ガバナンス: 代表取締役を「DX推進最高責任者」とし、社内の高度専門人材(技術士等の有資格者)がプロジェクトマネジメントおよびデジタル実装の実務を直接担当する直轄組織体制を敷いています。これにより、意思決定から開発・運用までのリードタイムを最小化しています。
- 外部連携: 国内外の各大学、静岡県産業振興財団、およびシリコンバレー駐在取締役と密に連携し、グローバルな技術潮流を社内プロセスへ動的に取り込む体制(オープン・イノベーション推進体制)を構築しています。
- 人材の育成・確保方針: デジタルスキル標準(DSS)に準拠したコア人材の育成を進めています。経営層・社員のリカレント教育(博士課程での高度研究等)や、技術士・CVA・CPIM等の高度専門資格の維持・更新を会社として全面的にバックアップし、「専門知×デジタル」を兼ね備えたハイブリッド型プロフェッショナルの確保・育成を推進しています。
- 成果指標の設定と情報公開: 全てのDX施策にKPI/KGIを設定し、経営陣による定期的モニタリングを通じて戦略の不断の見直しを実施しています。また、これらの取組状況やリスク対策、スキルマトリックス等の情報は、ウェブサイト等を通じてステークホルダーへ適時に公開しています。
4. デジタル技術・ITシステム環境の整備方策
当社が推進する産学連携マッチングの高度化を支えるため、以下の方策に基づき、柔軟かつ強固なクラウドネイティブインフラを整備しています。
- データ利活用環境の整備: 各大学の研究シーズや企業の技術課題(ニーズ)を安全に集約・構造化するための「一元的なデータプール(データレイク)」をクラウド上に構築しています。
- 分析・マッチング基盤: 蓄積された構造化データに対し、迅速な検索・動的分析を可能にするBIツールや検索基盤を統合。さらに、最適な組み合わせを導き出すAI活用アルゴリズムの実装を進めています。
- セキュリティ基盤: 独自のセキュリティソリューション「Hamamatsu Academic Bridge for Security」を基軸に、ゼロトラストアーキテクチャ、多要素認証、および高度な通信暗号化を実装し、安全なデータ流通環境を担保しています。
パロアルト株式会社 代表取締役 長田 邦男
